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祇園倶楽部
〒602-8233 京都市上京区葭屋町通中立売上る 福大明神町128 京都西陣町家スタジオ内
電話 075-801-3025
FAX 075-431-2250
E-mail:info@gion-club.com |
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祗園の伝統を守る芸妓&シンガーソングライター「真箏さん」 2008年8月 |
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喫茶店の出口に一番近い席に座って取材相手を待っていた私は、突然挨拶をしてきた女性を見て驚いた。スポーティーな白いシャツに三つ編みのおさげ。
その驚きがわかったのか、相手はすぐさま「今日はお休みどすねん」と言ったので、ようやく我に返った私は不躾な視線をずっと送っていたのではないかと反省した。
相手が誰か知らなければ、まさかその女性が芸妓さんだとは思いも寄らないであろう。あでやかに洗練された足取りで歩く芸妓さんに出会ってドキドキする楽しみがある一方、このようなオフを満喫する芸妓さんと知らぬ間にすれ違っていたりする…祗園とは、そんな不思議な街だ。
真箏さんは芸妓でありながら、シンガーソングライターである。16歳で舞妓になり、21歳で芸妓になった。小さい頃から歌手に憧れていたが、お父様のお知り合いから置屋さんを紹介してもらえると言われ、舞妓という道が急に身近になった。中2で井上流※1の舞を習い始めた。とはいえ、当時は舞妓さんになる目的ではなく 習い事のひとつとして舞を始めたので、本当に舞妓になるのかどうかはまだわからなかった。
中学の頃からバンド活動をしていた真箏さんであるが、今回はもっぱら芸妓のことを中心に祗園倶楽部スタッフがインタビューしてみた。
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「お茶屋さんで遊ぶ」ということに憧れている人は多いですが、そういう人に「イキ」な遊びのルールを教えてほしいのですが−
「お茶屋さんで遊ぶ」にはお茶屋さんを使ってはるお客様に紹介してもらって、お座敷へ上げてもらわはる事から始まると思うんどす。お茶屋さんのシステムを知らはらへん人が多いので、料亭のような感覚でおつきあいしようとしはる方がビギナーさんに多いみたいどすけども、基本的にお客様はご自分で使わはるお茶屋さんを一軒に決めといてもらう、というのがルールどす。
例えば以前、いつも使ってはるお茶屋さんから呼んで下さったお客様が、違うお茶屋さんへご飯を食べに連れてくれはりました。勿論、あかん事やと思ってはらへんからどすけども、ウチの方が連れて頂いた先のお茶屋さんに「すんまへん」と謝りました。後で、お客さんにもお茶屋のルール「お客様は一つの花街には一つのお茶屋さんしか窓口をもったらあかんのどす。」と説明しました。大きいお茶屋さんやと、料亭と間違わはるみたいどすけど、実際は大きいても小そうてもお茶屋さんはお茶屋さんどすしねぇ。ルールとして一軒に決めるというのが普通なんどす。
お茶屋というのは他のお店とどう違うのでしょう−
お茶屋さんというのはお客さんの支払い全部をお立て替えしてもらうんどす。お花代※1、お料理、二次会の店も場合によってはタクシー代やらもそのお茶屋さんのツケなんどす。お茶屋さんのお客さんにならはる方というのは信用のある方、新しくお客様になりたいという人はそういう方からのご紹介となります。
そやから、お客さんにとって馴染みのお茶屋さんがあるという事は、一種のステイタスどすねぇ。
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真箏さんに来て頂こうと思ったら、どこのお茶屋さんと馴染みになったらいいのでしょうか−
ウチらは所属の花街でしたらどのお茶屋さんでも呼ばれたら寄せてもらいます。私やったら祇園甲部どすね。お客さんが使わはるお茶屋さんは1カ所に決めてもらうもんどすけど、ウチらは呼んでもろて、先約が入ってなければ、どこのお茶屋さんでも行きます。
今日も祗園での打ち合わせを希望されましたが、京都市内から出ることはまずないのですか−
そんなことおへんねぇ。ウチらはお茶屋さんを通してくれはったら、全国どこでもよせてもらいます。ウチの場合、月によって違いますけど、大体平均したら月2回くらいは出張に行ってますねぇ。※2
お客さんはやっぱり京都の人が多いですか−
東京の方もおいやすし、広島、神戸いろんな所からのお客さんがいはります。伝統を守ろうと応援してくれはるお客さん、勿論、京都の方を始めどこの方というのは関係なしに、4月は「都をどり」、10月は「温習会」などという舞の会などに足を運んでおくれやすねぇ。
芸妓さんの一日というのに興味を持つ人は多いと思うんですけど、どのように過ごされているのですか−
お座敷は基本的に予約制どすし、早い時間のお座敷ですと当日急に、ということはあんまりおへんねぇ。9時とかの二次会の時間やと急にというのあります。お休みはウチの場合不定期どす。もう自前(独立をすること)どすしね。置屋さんにいはる人は月に二回の公休日しかおへんしねぇ。私はこの世界に入ってだいぶんたちますが、今でもお稽古ごとは欠かせませんし、
お座敷は夕方からがほとんどです。午前中はお稽古に寄せてもらい、舞や鳴り物にお茶…お稽古がない日もありますが、他に強化したいお稽古事があったり、必要は無いけいれども知っといた方がいいかなぁと思って習っている三味線などのお稽古もおす。そやからお稽古の多い日は1日3つ程の稽古に行くことになりますね。
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そんな忙しい毎日で、どうやって息抜きしてるのですか−
たまにプライベートでバーへ行ったりもしてんのんどす。ほとんど、バーに行くときは祗園どす。フラ〜っと行くので他の地域までなかなか足がのばせしませんね。ほんまのお休みの日にはコンサート、お芝居を見に行ったりもし、旅行もします。最近では、KANさんや小田和正さんのコンサートに行きました。お芝居はつかこうへいや劇団新幹線などによせてもらいます。
他に趣味はあるのでしょうか?−
今は絵を書くのとブログどす。何がどうというわけではないけれど、始めたら夢中で書いているんです。よかったら、ブログ(下記プロフィール参照)も見ておくれやすね!
本日はお忙しい中、ありがとうございました。また、真箏さんのライブやアルバム情報等、ブログで是非拝見させて頂きます−
※1…芸妓や舞妓を呼ぶ料金のこと
※2…ご興味のある方は、祗園倶楽部までお問い合わせ下さい。 |
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真筝さん プロフィール
京都生まれの京都育ち。
祗園甲部に所属している「真箏」という芸妓の顔と、アーティストとしての「MAKOTO」の2つの顔を持つ。
今では数少なくなった京都生まれの生粋の祇園芸妓として、日本の伝統美を継承し続ける一方、北島健二プロデュースの『MAKOTO』というオリジナルア
ルバムで2001年メジャーデビュー。同年井上流の名取りに。
翌年には藤井フミヤ、尚之兄弟の作品で初マキシシングル『MINE』を発表、5月には織田哲郎作曲でセカンドマキシシングル『SPRING
MUSE』6月にセカンドアルバム『To be or not』を発表(現在 京都でのユニットM.O.N
でmini Album 『UNKNOWN/安穏』を発売中)。 現在はお座敷に、ライブに、執筆活動・講演活動と、幅広く活躍している。
mini Album 『UNKNOWN/安穏』は、サエラとシークスにて、購入可能。
MAKOTOブログ 京女のつれづれ草 http://www.cafeblo.com/kyoto/
京都発信エンターテイメントチーム http://www.chimalabel.com |
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